山本実穂 他:CKDを合併した心不全カヘキシアに対して栄養療法と運動療法の併用が著効した一例
CKDを合併した心不全カヘキシア症例に対して,蛋白質摂取を中心とした栄養療法とレジスタンストレーニングを中心とした運動療法を行った.心不全・腎機能の悪化がないことを確認しながら運動負荷を増加させ,同時に医師・栄養士と相談しながら摂取カロリー・蛋白質も増加させた.約2ヶ月後,体重増加,栄養状態,筋力の改善が認められたが,心不全・腎機能の悪化は認められなかった.以上より,CKDを合併した心不全カヘキシア例であっても,腎機能悪化に留意しながら積極的な栄養療法と運動療法を実施することは有効と考えられた.
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