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執筆者の写真itamikouseireha

島田眞一副院長がJARM2019でシンポジストを務めました.また2名の理学療法士がISPRM2019で発表し,6名の作業療法士がJARMのセミナーアシスタントを務めました.

6月9-16日に日本リハビリテーション医学会学術集会(JARM2019)とInternational Society of Physical and Rehabilitation Medicine World Congress (ISPRM:国際リハビリテーション医学会世界会議) 2019が共同開催されました.JARM2019では島田眞一副院長が脳卒中のシンポジウムにおいて座長およびシンポジストを務めました.また理学療法士の久保宏紀さん,山本実穂さんがISPRM2019で発表しました.さらにJARM2019のオージー技研株式会社共催のハンズオンセミナーでは作業療法士の平田篤志さん他5名がアシスタントを務めました.職種は違いますが,1つの学会に多くのスタッフが様々な形で関われることは感慨深いものがあります.これからも適切な医療を提供できるよう精進してまいります.


島田眞一.脳卒中リハビリテーション ~生活期を見据えた急性期からのインテンシブアプローチについて~

当院は複数の大学や企業連携のもと①人材教育②臨床研究の推進③リハビリ機器の導入といった人的・物的環境を整備し,多面的・包括的な脳卒中リハビリテーション(量と質の担保)が提供できるよう取り組んでいる.急性期より従来のアプローチに加え,栄養療法や電機刺激療法,mCI療法,ロボットリハビリを駆使した複合的アプローチを提供し,復職や運転評価といった生活期の課題に対しても支援をしている.また脳卒中発症や再発予防にも目をむけ,睡眠時無呼吸症候群への対応や身体活動量維持・増加の取り組み,看護外来による生活指導を実施している.中規模病院でも医産学連携は可能であり,このような環境整備がインテンシブアプローチには必要である.



Hiroki Kubo, et al. Recovery process of walking ability according to walking independence in subacute stroke patients.

回復期脳卒中患者の6分間歩行距離の回復経過(発症後1~3ヶ月)を調査し,発症後3ヶ月時点での自立を予測する1ヶ月時点での6分間歩行のカットオフ値を算出した.発症後3ヶ月で歩行が自立する群は歩行が非自立の群に比べ早期から回復する傾向にあり,発症3ヶ月での歩行自立を予測する1ヶ月時点での6分間歩行のカットオフ値は150mであった.臨床においてこのような回復経過の参考値やカットオフ値は有用であると考える.


Miho Yamamoto, et al. Improvement of physical function using nutritional and exercise therapy for cardiac cachexia patients with chronic kidney disease: a case report.

うっ血性心不全発症後にカヘキシアの状態を呈したCKD(stage 3b)の高齢者に対し,レジスタンストレーニングを中心とした運動療法と,BCAAを含むたんぱく質の摂取及びカロリー摂取量の漸増を中心とした栄養療法を行った。医師,管理栄養士と栄養状態や疲労度などについて随時相談しながら介入し,心不全や腎機能の悪化なく身体機能の向上が図れた。また退院後も状態の悪化なく経過し,ADLも自立に至った。CKDを有した心不全カヘキシア症例において,他職種連携による運動療法,栄養療法は身体機能の改善に寄与する可能性がある.


ハンズオンセミナー オージー技研株式会社共催,末梢神経筋電気刺激の臨床応用の実際 〜IVESの課題指向型練習における併用方法とFee電極の実際の使用方法〜

オージー技研共催のハンズオンセミナーにおいて,当院作業療法士6名(平田,山口,瀧野,大澤,埴岡,植山)が電気刺激装置IVESの臨床実践報告とFee電極使用方法に対する実技講義を行なった.実技講義は,参加者50名がグループに分かれて,講師6名と機器25台を用いて50分間実施したことで,臨床に則した体験・参加型のセミナーとなった.


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